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【天体観測】色収差らしきものが出たら、やってみるべきことは何か

天体撮影に関する事項
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概要

昨夜も良い天気で、(シーイングは悪かったですが)奇麗に晴れて、天体観測日和でした。
ベランダに撮影基地を設営し、まずは土星から撮影して、木星、火星と撮影していくつもりでした。

しかし土星の撮影で躓きがありました。
色にじみ・色ずれが出たのです。最初は色収差かと思いました。
困ったなあ、色収差の直し方を管理人は知らない。土星の撮影でいつも色収差に悩まされるのはとても困ります。惑星が旬のシーズンなのに。

光軸がズレたとか重症だと、管理人は手の出しようがありません。
何とか修正する方法(軽い症状である)はないか考えました。

一つは、大気差です。大気がプリズムとなってしまい色にじみが出てしまうあれ。
しかし大気差は低空で起こるはずです。
その時の土星は、高度十分でした。
大気差なら、ADC(Atmospheric Dispersion Corrector、大気分散補正プリズム)を買えば(高いが)何とかなる。

一つは、単純な色収差。これもどう対処したらよいものか分かりません。

一つは先ほど述べた、鏡筒の問題。これも修正するのはとても難しそう。

考えた結果、管理人は、
➀ピントをもっと追い込む
②GAINを増やしたりする
という、単純な方法で、今回の色にじみを修正しようと試みました。

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色ずれ・色にじみ修正の流れ

[観測・撮影に使用した機材及びソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0による撮影(90秒間)、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日時:2022年10月26日

元画像

シーイングが悪いとこんなことになるという経験はありません。これでは作品にも何にもなりません。

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GAINからのアプローチ

まずは色を飛ばそうと思い、思い切ってGAIN値を上げてみました。232から273に上げました。
色は残っていますが、軽減されました。

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ピント合わせからアプローチ

上記でもピントは合っているような気がするのですが、思い切って、フォーカスノブを大きめに切ってみました。
あ、色ずれがほぼ消えました。

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ピント、GAIN値双方からのアプローチ

ピントは合わせるとして、明るさは、いつもこんな明るさでは、模様も見えないし、眩しいです。
そこで、ピントがあっている(と思う)この状態で、思い切ってGAINを下げてみました(273→233)。
あ、完全ではないようですが、許容範囲でしょうか。

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まとめ

結局のところは、GAINを上げて、ピントを合わせなおして、GAINを下げる、というアプローチで、ほぼ色ずれは消えました。
結局、ピントを合わせただけ、ということになりますが、まあ、今後の参考にと・・・

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