先だって、全国的に観測された部分日食がありました。大人から子供まで観測を楽しみましたが、太陽観測のたびに言われるのは、専用の観測フィルムを通して観測しなさいということでした。昔の観測とはかなり温度差がありましたがね。
STARGAZE製 太陽観測専用望遠鏡 CORONADO P.S.T.
太陽の表面を「光球面」といいます。通常の減光フィルターを使った観測では、僕たちは、光球面に現れる黒点や白斑・粒状斑といった現象を見ることができます。
一方、光球面のすぐ外側には、彩層と呼ばれるガス(大気)の層があります。熱放射により光っている光球面からの光が、彩層に含まれるガスにより、特定の光がさらに輝いたり逆に吸収されたりする現象が起こるため、光球面より複雑な現象が起こっているのですが、光球から放射される光はとても強いため、単純に減光するだけでは彩層の詳しい様子を目で見ることはできません。
そこで、CORONADO は、彩層に含まれるガスによって吸収される光の成分(吸収線/フラウンホーファー線という)だけを透過する特殊なフィルターを使用し、彩層に現れるいろいろな太陽の現象を我々の目で直接見ることができるようにしました。テレビとかによく出てくるプロミネンスも観測可能です。
また、CORONADO は、特殊なフィルターを内蔵しています。このため、太陽からの可視光のすべてが見える普通の望遠鏡に比べると、望遠鏡自体の性能(分解能、どこまで細かいところまで見えるか)による像への影響が少なくなるため、口径40mmと小さな望遠鏡ながらも、普通の望遠鏡よりずっと鮮明な像を見ることができるのです。
大口径に拘らず、フィルターに拘って、これまでお金がかかりなかなか観測できなかった彩層観測が手軽にできるようになったんですね。そこが優れていると思います。管理人もプロミネンスって見てみたいです。
重さ1.3kg、携帯にはとても助かりますね。お値段は152,777円税込。管理人的には、やっぱりお金がかかっている気がする。太陽の観測が専門の人向きかな。
もう一機紹介させていただくと、
Sky Watcher ソーラークエスト705 太陽望遠鏡
多分こちらは通常の減光フィルターを使用したタイプ。しかも対物レンズ径70mm、CORONADO に比べると、画質重視という感じですが、彩層の観測ができない点で、CORONADO が上ですかね。
しかし、ソーラークエストは、お値段が、44,800円税別。
この差は、やっぱり彩層観測できるできないが大きいのだと思います。ソーラークエストは気軽さ安全さが売りなんだと思います。ソーラークエストは自動導入自動追尾、CORONADO は自動導入のみですが、使う人からしたら、そこはあまり関係がないのかも。
太陽観測も、管理人、まだまだ勉強中です。
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