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【天体観測】オリオン大星雲の、撮影・画像処理に再び挑戦

天体撮影に関する事項
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概略

Sirilを実戦に投入にして以来、画像処理に関しては、あまり良い成果が出ていませんでした。
炙り出しも、カブリ取りも。
そこで、気分転換で撮影から再出発して画像処理をしようということになり、今回の撮影になりました。

画像処理の対象ファイルはたくさんあるのですが、すべて手を付けた感があり、新鮮さを求めようというという感じでした。

結果としては良い方だと思うのですが、まだまだ修行が足りず、ASIFitsViewのオートストレッチに頼るところ大でした。

オリオン大星雲、撮影、画像処理の過程

初期画像

処理を全くしていない画像です。垂直反転はしましたが。

ASIFitsViewでオートストレッチ

ランニングマンがわずかに写り込んでいる以外の成果がありません。細かいところが見えてきていません。

SirilでArcsinh変換処理

ほんの少しだけ変化はしたものの、画質は後退してしまいました。オートストレッチした画像の方が良い画質だと思います。下手に弄るのもいけないということですね。

極軸設定の状況と自動追尾の状況

極軸設定の状況

極軸設定の状況は極めて良く、設定誤差は一桁″台でした。
自動追尾の状況も、まずまずです。134分の追尾でズレはわずかでした。

撮影に使用した機器・ソフトウェア


赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN300、30秒間のfitsフレーム268枚を撮影、そのうち260枚(計2時間14分)を、Siril1.0.6でコンポジット・フラット補正・ダーク補正・バイアス補正
画像処理:SirilによるArcsinh変換、ASIFitsViewによるオートストレッチ
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2023年1月16日

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コメント

  1. UTO より:

    うーん、これだと、有償ソフトだけど、PixInSihghtか、ステライメージを導入した方がシアワセになれる気がします・・・。
    PixInSightは今が旬のソフト、ステライメージは日本古来らからのソフトで、どちらがいいかは感性次第かなぁー。

    • sanpojin より:

      UTOさん、ありがとうございます。

      やはり、総合的に考ええると、そのような選択がベストなんでしょうか。
      出来れば無償でことを進めたいという気持ちが強く、Sirilにこだわっていますが、労多くして・・・ですかね?
      確かに有償ソフトには興味があります。

      ステライメージもwebサイトで見てみますね。

      アドバイス感謝です!

  2. Sam より:

    うーん、2時間越えでこの背景はありえないと思います。CBPなどいれると相当改善されると思いますが、以前のM42はもっと出ていたので、それとは別に何か根本的におかしい気がします。

    とりあえずスタック直後のファイルをどこかにアップしていただけるのなら、一度見てみましょうか?もっと出るのか、それとももう限界なのか?

    もしもっと出るのなら、Sirilのせいなのか、ソフトに限らず何か使い方のせいなのか?

    もしファイルとして限界なら、スタックされるまでの過程にまだ問題があるのか、それとも相当な光害地でCBPとかQBPが必須なのか?

    • sanpojin より:

      Samさん、ありがとうございます。

      ファイルをお送りしました。
      お手数おかけいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。

  3. Masa より:

    はじめまして。

    私はSirilは特にスタック回りの機能(中間ファイルを全て吐き出してくれるところ)が気に入って使用しているのですが、後処理の機能も結構使えると思っています。
    ポイントと思う箇所はいくつかあるのですが、

    (1) Background Extractionは積極的に使用する。
    この時、Starnet++で星雲のみの画像に対してBackground Extractionを行うとより良い効果が得られると思います。その場合、Pixcel Mathを使用することでStarless画像に施した元の画像にBackground Extractionを適用できます。
    Sample per lineが初期値だと20ですが、ここまで多い必要はないと思います。
    対象にもよりますが10~15程度で後は個別の点を自身で削除、追加するとよいかと思います。
    Compute Backgroundで現在指定した点での結果が確認できますので、それを見ながら点を追加、削除するとやりやすいです。
    ※冗長かもしれませんが念のためPixel Mathの方法を書きますと、元の画像をL、Starless画像をL_Sl、L_SlにBackground Extractionを施した画像をL_Sl_Fとすると
    L-(L_Sl-L_Sl_F)
    で目的の画像が得られると思います。

    (2) ArcsinhストレッチはDisplay Modeをヒストグラムにしたうえで少しずつかける。
    Arcsinhストレッチだけで明るさを調整するのは厳しいです。最後にヒストグラムストレッチをかけることを前提に処理するなら、Display Modeをヒストグラムにしておくと、Arcsinhストレッチのかけられる限度がわかりやすいです。

    (3) 可能ならLRGB合成と同様の方法で画像処理する。
    SirilではExtractionを使うことでRGBの各チャネルを別画像に分割することができます。
    それらを再度スタックし疑似的にL画像を作成することができます。
    その後、L画像にはヒストグラムストレッチとウェーブレット処理を、元のRGB画像には比較的きつめのArcsinhストレッチをかけることでノイズを抑えつつも分子雲のモクモク感を出すことができます。
    その後LRGB合成をするわけですが、これは外部ソフト(無料ならGimp等、有料ならPhotoShop等)を使用した方がよいと思います。
    一応、Siril内でも可能ですが、L画像とRGB画像に対し別の画像調整をしながら、最終結果をみることができないためです。

    といったあたりをやってみるとだいぶ雰囲気変わると思いますので是非やってみてください。
    とはいえ、私も初心者ですので間違っていたら申し訳ないです。
    もし私にもファイルをいただけるのでしたらSirilでどの程度画像処理ができるかチャレンジしてみたいです。
    (うまくいかなかったらしゃしゃり出て本当にすみません。)

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