経緯
少し前に撮影して、ちゃんと馬の首が写ったものだから、それだけで満足していた画像です。
初めて撮影した馬頭星雲がこれ。
縦ストライプノイズが気になりますが、撮影に成功した時には気になりませんでした。
最近、気になり始めたので、編集しなおそうかと思った次第です。
他の天体で使った、GAINが同じで気温が近いダークファイルを使ってしまいましたが、そのあたりのずさんさが出たのでしょう。
また、この頃はフラット補正をしていませんでした。
そのあたりがこのノイズが残ってしまった原因かと・・・
編集の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:郊外河川敷公園
撮影日:2021年12月5日
編集対象画像
雨の中に馬がいるようですね。この手のノイズは一番対処が難しいと思います。
フラット画像作成
まずは、初期のノイズを取り去るためにFlatAideProでフラット画像を作成しました。
ややフラットになりました。
しかし、ノイズはほとんど解消されていません。
恒星無し画像の作成
今回なぜ恒星無し画像を作成するのかというと、最後に恒星無し画像と恒星のみ画像を合成する時にノイズが軽減されるのです。なぜか。
ダークやフラットを使わない邪道ですが、手っ取り早いのですね。
今回この方法がどの程度役に立つかがポイントです。
あ、もうノイズは軽減されて見えます。期待できそうです。
↓恒星無し画像
↓恒星のみ画像にはノイズは見られません。
恒星無し画像と恒星のみ画像の合成
GIMPを使って、二つの画像を合成します。本体の明るさが一番になるところが合成のポイントになります。
ノイズはほとんど見えなくなりました。本筋とは違う、見えなくしただけですが。
↓暗いので、トーンカーブで全体を明るくしてやりました。ノイズが再発するので少しですが。
まとめ
邪道なやり方ではありましたが、所期の目的は達しました。まずは祝着至極。
現在はライブスタックの中で、補正もライブでやっていく方法で撮影しています。
そろそろライブスタックから卒業しないといけないのかなあ。
手動コンポジットをしないといけないのかも。そうしないと今回のノイズを消したり、出ないようにする工夫が難しい。
ライブスタックの気軽さと、画像が出来上がるスピードを気に入っているのですが。
卒業するかしないか迷います。
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