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【天体観測】しし座の非棒渦巻銀河NGC3628「ハンバーガー銀河」を撮影しました。

星雲・星団・銀河に関する情報
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撮影に至る経緯

秋、冬と追っかけてきた、天文ガイド誌の付録ポスターに掲載されている季節別DSO。
春も続けています。
と言っても現段階では、狙っているのではなく撮影した対象が、偶然ポスターにも掲載されているというものでした。

春のターゲットとなるDSOは、以下の11個。
胸がわくわくしますね。赤字はすでに偶然撮影していたものです。

①りょうけん座M3
⓶へび座M5
③ヘルクレス座M13
④かに座M44
⑤おとめ座M104
⑥しし座M65
⑦しし座M66

⑧しし座NGC3628
⑨うみへび座M83
⑩かみのけ座NGC4565
⑪りょうけん座NGC4631-4656

昨夜は雲は流れていましたが、空気が澄んでいて、うまくいけば撮影が出来そうでした。
そこで、今回は、⑧しし座の銀河NGC3628を撮影対象と決定しました。
しし座も高度が上がって、観測を行いにくくなっており、早めに撮影したかったのです。

しかし、今回の撮影は約11分のライブスタックで終了せざるを得ませんでした。
やはり、雲に覆われてしまったのです。
最初のうちは、雲切れ間にスタックが進んだりしましたが、それも長くは続かず、撮影を途中で断念しました。

ということですから、今回の撮影は、春のDSO制覇の成績には加えません。
練習撮影とします。

↓NGC3628を追尾・撮影する、ビクセン社スーパーポラリス赤道儀、ビクセン社モータードライブMD-6、SVBONY社鏡筒SV503 102ED。

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撮影の経緯と結果

恒星のピント合わせ

この工程をすっかり忘れていました。幸い、4月12日にM94を撮影したままドローチューブを触っていないので、何とか撮影は最後までできたと思います。
あくまでも思っているだけですが。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

淡い銀河のようでしたので、念入りに、追尾誤差20″以内を目指しました。ピントがずれていると、この工程で躓くので、恐らくピントは合っていたのでしょう。
目標の、追尾誤差16″を達成しました。excellent!

自動追尾の状況

今回の総スタック時間は、11分52秒と寂しいことになりました。
雲に覆われるか、カメラがベランダの柵にぶつかるか、どちらかだったのですが、雲に覆われるのが先でした。
11分のライブスタックで追尾誤差は無し。短い時間の追尾とは言え、excellentです。
これくらいの時間で追尾誤差が出てくることもありますからね。

基準恒星と目標天体の導入

しし座で肉眼で見えていたのは、レグルスでしたが、鏡筒がベランダの柵に干渉してとらえられず、いつもの最後の手段を使いました。

目標天体付近の空域を撮影して、そこの赤経赤緯値をastrometry.netで把握し、目盛環にその値をセットし、そこから目標天体にジャンプする方法です。

↓基準空域は、赤経10h37m、赤緯+11°06’に決めました。地味な空間です。こうしてみるとピントが甘いような・・・

目標天体NGC3628「ハンバーガー星雲」の位置は、赤経11h20m、赤緯+13°35′。基準空域は、なかなか良い位置につけたと思います。
NGC3628は、2回のトライで捉えました。excellent!

撮影の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるフラット補正・カブリ補正、GIMPによる影-ハイライト調整・色レベル調整
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年4月16日土曜日

露出8秒間、総スタック時間11分52秒、GAIN280、リアルタイムダーク補正・フラット補正使用。
にて撮影です。
何と言っても淡い銀河を11分しかライブスタックしていないのですから、予行練習にしかなりませんでした。
画像も、無残なものです。しかし、ハンバーガーの形はわかりますね。唯一の成果です。
次の晴れた夜は、なんとしても、再チャレンジしたいと思います。

撮像の過程と結果

元画像

何とか形と、塵の帯を確認できます。これ、1時間露出したら、とても良い銀河が写ったのではないかと思うのですが、惜しいです。

フラット画像作成

まずはいつものとおり、FlatAideProでフラット画像を作成します。あまり元画像と変わりませんが、少しすっきり感が出ました。

カブリ補正

続いて、同じくFlatAideProでカブリ補正をしました。あまり変わりがない・・・

Shadows値上げ

少しでもNGC3628が明るくなるように、GIMPの影-ハイライトでShadows値を上げました。
あまり上げると、カブリが再発するので、この辺りが限界です。

再びカブリ補正

再びFlatAideProでカブリ補正を行います。Shadows値を上げたせいでカブリが再発しています。
↓今回は、FlatAideProのカブリ補正は不調のようです。
次の手は、色の調整で、背景の色レベルを変えてしまいます。

背景を黒く

GIMPの色レベルの調整で、黒のレベルを上げてやります。その結果としてカブリをある程度軽減してやることができます。
この画像でも、ほぼカブリは消えています。

少し色付け→撮影・撮像結果

とても残念な画像になっておりますので、せめて少しお化粧でもしてあげます。
GIMPのカラーバランスで青を少しだけ強調してみました。
ハンバーガー銀河に青もおかしいですが、管理人は青とか緑が好きだから選択しました。

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まとめ

ここのところの天気が恨めしいです。
4月12日の撮影以降、撮影のチャンスに恵まれていません。
今夜も曇りか雨の様子・・・

ベランダの柵とカメラの干渉ですが、そこにはもう一つ要因があって、所用で望遠鏡から離れなければならず、まだかなり柵までには距離があったのですが、所用を済ませている間に柵に衝突されると困るので、11分52秒しかライブスタックできなかったというのがあったのです。

家の所用には、天気と同じように勝てないようです。

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